2017年2月17日金曜日

2016-02 日本の客車に再会


朝まだ夜明け直後のジョホールバル、JB Sentral駅。現在の列車の発着本数からするととても立派で広すぎ、設備を持て余しているような駅ですが将来の複線電化完了を見込んでの規模なのでしょう。今日まずはローカル列車でGemasへと向かいます。

JB Sentral (07:30) ⇒ Gemas (12:22):Shuttle62


JB Sentral駅のプラットホームに佇む日本で使われていた14系客車。日本から譲渡され、一時は急行マラヤンタイガー列車として活躍していた客車の一部を使ったローカル列車です。寝台車の連結はもちろんなく座席車のみ2両の短さ。車内は日本時代とほとんど変わらず、あまり手も加えられていません。外装の一部オレンジ塗装と車内設備への最低限のマレー語表記の追加くらいでしょうか。


ジョホール州の端から端までのんびりと走るローカル列車の旅。僕の乗った前の車両の行き先表示は「下関」。マレー鉄道西海岸路線でもジョホール州内はまだ単線非電化区間。途中駅での行き違いもあれば、停車する駅ものどかな雰囲気が残ります。


座席は少しだけリクライニングする回転シート。肘掛ななめ下の黄色い物体は・・・ゴキブリホイホイです。乗車後半、後ろの車両へと向かい、流れいく景色を楽しみました。この風景もあと3、4年もすれば過去のものとなり、複線区間を高速列車ETSが走り抜けるようになるのでしょう。


鍵のかかった乗務員室には誰もいません。車掌は後ろ車両の空いている座席でのんびりくつろいでいました。駅に到着すれば、面倒くさそうに立ち上がり赤青の手振り旗で機関車の運転手に合図を送ります。乗客も少なく閑散としたローカル列車を乗りとおし、Gemas駅へと到着。5時間ののんびり乗車を終えます。