2010年6月10日木曜日

エビ釣りに挑戦!Udang Galah(前編)


朝、木炭小屋を見学したあと、お母さんがカムンティン Kamunting へ買い物に行くとのことで、僕も一緒に車で行きました。カムンティンの長距離バスターミナルの隣が青空市場になっていて、ちょうどヘビ使いの香具師も見られました。怪しげな効能のクリームを売るのです。市場でいろいろ食材を買い込んだあと、近くの釣具屋さんへ。エビ釣りのえさ、ミミズを買います。
 

そのあと、タイピン駅に行き、メール予約していたチケットを受け取ります。このチケット、レイルパス併用なので駅員さんはよく理解しておらず、KL のコールセンターに電話をかけてもらい、なんとか無事発券してもらえました。最後にテスコにも寄って、昨夜はできなかった両替をした後、帰宅。
 

お昼前11時頃、エビ釣りの案内人 Rosli さんがやってきました。これから彼と一緒にスプタン川でエビ釣り Udang Galah を楽しみます。さてさて、エビは無事釣れるのか?何匹釣れるのか?
 

今日のお天気はものすごく気持ちのよい晴れです。麦藁帽子をかぶり、ボートでスプタン川に出て、エビ釣りのポイントへと向かいます。ポイントに着くと、ボートをマングローブの木に綱でくくりつけ、エビ釣りの始まり。
 

えさのミミズは3センチくらいに切ったあと、釣り針にくねくねとねじるように刺していき、リールを押さえてキャスティングします。最初はなかなか上手く投げられなかったけれど、次第に慣れてきて、思い通りの場所に投げられるようになりました。
 

マングローブの木陰にボートを止め、のんびりとエビ釣りをする時間はほんとうに心地よく、ゆったり流れていきます。
 
気になる釣果の方は後編で・・・。
 

村の主産業、炭焼きの様子を見学


昨日、カイルルさんから説明を受けたとおり、このカンポン・デュー Kampung Dew という村はマングローブの木を利用して木炭を作っている村です。Pak Wahab さん宅の隣は大きな炭焼き小屋になっています。スプタン川から引き込まれた溝の両側に大きな小屋が建っていて、中には炭焼き窯(かま)がたくさん並んでいます。
 

スプタン川を船で運ばれてきたマングローブ木材は皮を剥ぎ、長さ大きさを均等に切断したあと、炭焼き窯の中にびっしりと隙間なく並べられ、火をつけたあと、入り口は塞いでしまいます。そして、1ヶ月程度蒸し焼きにして木炭を作るわけです。
 

炭焼き窯はレンガと泥で作られているドーム型のもので、ちょうど新しい炭焼き窯を作っているところにも出会いました。高さは5メートルくらいでしょうか。一つ一つレンガを積み上げて、円形ドームに仕上げていきます。この村だけで30くらいの炭焼き窯がありました。
 

木炭は黒炭で、日本の備長炭のような白炭とは違うそうです。強い火力が得られる(その反面、持ちは短い)木炭とのこと。ここマタンのマングローブから作られた炭が日本にも輸出されているそうで、キャンプとかバーベキューで知らないうちに使っているのかもしれませんね。
 

ここマタンでは、州の森林組合によってマングローブ林の伐採サイクルをきちんと管理しているそうで、30年間育てた後、伐採して木炭に加工、一方でまた新たな苗木を植林しています。30年の間、場所をずらしていき、毎年一定量を木炭にできるように管理されているのです。