2010年6月8日火曜日

まだまだ続く、長距離長時間乗車


Ekspres Rakyat は朝7時45分にシンガポールを出て、夜10時近くにバタワースに着くという長距離長時間運行の列車です。今回、僕はタイピン Taiping まで乗りますから、12時間も車内にいるわけです。車窓を眺めたり、おっちゃんと話したりしても、まだまだ長いなぁ、と感じました。
 
ゲマス Gemas ~スレンバン Seremban の区間は複線化工事が進んでいて、赤土丸出しで工事の真っ最中というところも多く、徐行運転する区間も多くあります。タンピン Tampin 駅は二番線ホームが撤去されていたし、川にかかる橋梁の建築もかなり進んでいるようです。複線化が進むのはよいことだけれど、工事期間中は外の景色が退屈になってしまうのがちょっと残念。
 

Seremban 駅到着前アナウンス
 
スレンバンを出ると複線区間に入り、だいぶ速度も出してきました。すれ違ったり、追い越したりする KTM コミューターの電車は真ん中1両が女性専用車両になっていましたが、予想通り男性客もだいぶ乗っています。ここマレーシアで「女性専用車両」を定着させていくのはなかなか難しいんじゃないかな?
 

午後3時前、KL Sentral 駅に到着。今回目立った遅れはなく、ここまでやってきました。1等車の車内もだいぶ乗客が入れ替わります。車掌さんたちもここで交代のようです。
 

KL Sentral に続いて、Old Kuala Lumpur 駅に停車したあと、列車はまた速度を上げます。これから先、イポー Ipoh まで3時間は新たに整備された複線区間が続きます。イポーの一つ手前の駅がバトゥガジャ Batu Gajah で、おっちゃんと奥さん、お母さんは降りていきました。食事をご馳走になり、いろいろお話にも付き合っていただき、ほんとうにありがとう!
 
イポーを出ると日も傾き始め、カーテンを閉める人も多い。クアラカンサー Kuala Kangsar を過ぎたあたりで日は完全に落ちました。タイピン到着ももうすぐです。

うれしいランチタイム!


Segamat 駅到着前アナウンス
 

Gemas 駅到着前アナウンス
 

列車はジョホール州を駆け抜け、ヌグリスンビラン州へ。12時過ぎ、ゲマス Gemas 駅に到着します。停車時間中に前の席のおっちゃんは外に出てタバコを吸い、お弁当を持って帰ってきました。どうやら、知り合いがいて、お弁当を買っておいてくれるように頼んでいたみたい。だけど、お弁当は4つあります。おっちゃんは、「コレハ トリニク デス タベマショウ」と言ってくださいました。美味しそうなナシアヤムのお弁当にはビニール袋に入ったスープも付いています。ビュッフェの連結がないので、ほんとうにうれしいお食事をご馳走になりました。ありがとう!
 

このおっちゃんは KTM の技術職の方で、バトゥガジャ Batu Gajah の施設で働いているそうです。バトゥガジャの施設といえば、もう少しで運行開始予定の ETS(エレクトリック・トレイン・セット)を担当するところです。ジャイカで日本に6年間も派遣されていたそうで、カワサキ(鉄道車両メーカー)などで研修を受けていたということ。今までも何人か出会っていますが、ほんと KTM の方には日本で研修受けたっていう人が多いです。おっちゃんは、東京・神戸・高松といろいろ住んでいたそうだし、日本語もとても上手です。それと、KTM 職員は50%ディスカウントで列車のチケットが買えるそうです。いいですね。
 
何よりもガイコクジンがいて、ビュッフェもないし、きっと昼食に困るだろう、って察してくれて僕の分までお弁当を頼んでいてくれたことがすごく嬉しかったです。