2009年5月8日金曜日

Day10 パハン州内陸部の街・テメルロー


美味しい肉骨茶を食べたあと、重い荷物を引きずりとりあえず長距離バスターミナルへ。バッグのコロが1つ壊れて割れてしまっているのでなかなかうまく引きずることができない。日中のいちばん暑い時間帯に汗ダラダラになりつつ、長距離バスターミナルへ到着。なかなか立派なバスターミナルで、まず2階のチケットブースに向かう。クアラルンプール、ジョホールバル、クアラトレンガヌ、コタバル、イポー、バタワース、・・・、いろいろな行き先のバスがあるようだ。チケット売りから「どこへ行く~?」と聞かれるが、実のところ自分でもどこに行くのか、今日行くのか、明日行くのか全然決めていないから困ってしまう。しばらく迷った末、テメルロー Temerluh 行きのバスチケットを購入。運賃 RM 10.80 で大手トランスナショナルのバスだ。
 

Kuantan(14:00)⇒Temerluh 中距離バス(所要時間約2時間)
 
クアンタンとテメルローの間には頻繁にバス便があり、日中は1時間おきで走っている。さっそくプラットホームに下りるともうバスは待っていた。午後2時、定刻通りに出発、乗車率50%くらいで空いている。車窓にはパームツリーの農場が続いたり、小さな集落が見られたり。バスに乗って景色を眺めているだけでも十分楽しい。
午後4時過ぎ、テメルローのバスターミナルに到着。この街はガイドブックにも載っていない街なので自分で開拓していくしかない!まずはホテル探し。バスターミナル近くで見つけたかったけれど見つけられず、しばらく歩き回った末、インド系食堂の店員から「マスター、マスター、ホテル、ホテル」と声を掛けられたところに泊まることに。
 

ニュー・ホテル・スイスはインド系の経営で、とてもきれいなホテル。1階が食堂で2、3階がホテルになっている。シングルではなくダブルルームをチョイス。エアコンも効いているし、シャワーのお湯の勢いもいいので、快適にシャワー浴びることができた。ただエレベーターはないので重い荷物を持って3階まで行くことになったのは辛かった。
 

荷物を置いて、1階のインド系食堂へ。ホテル探しで困ってるときに声を掛けてくれた店員さん、ありがとう!ロティ・チャナイとマイロ・アイスを注文。もう夕方6時近く。ロティだけじゃちょっと物足りないので食堂探しと街歩きに出かけることに。普通の食堂でミーゴレンでもナシゴレンでもいいから食べたかったのだけど、なかなか開いている店が見つからず、結局、Old Town White Coffee で白珈琲と食事のセットを食べることにした。テメルローは結構、夜が早いようで他にやってる店は KFC くらいしかなかった。
 
ホテルに戻り、早々に眠ることに。そして、11時過ぎ、目覚めてしまったので本を読んだり、メモを整理したりしていたら、突然の停電!フロントに行ってみても、どうしようもないよ、って言われるし、窓の外を見ると周囲の建物も真っ暗。カパス島でもカンポン Ibok でも使わなかった懐中電灯がこんなところで役に立つとは思わなかった(笑)
 
【宿泊】 New Hotel Swiss RM 65

Day10 ローカルバスでクアンタンへ


Kemaman⇒Kuantan ローカルバス
 
クママンから再びローカルバスの旅を続ける。バス会社は州をまたぐため、今までの S.P.Bumi から Sihat Bas に変わる。おんぼろバスで窓全開、ドア全開なのは変わらない。クママンからクアンタンまでは1時間半、運賃 RM 6.20。バスはチェラティンなどガイドブックに載るようなビーチリゾートを見ながら海岸線沿いを進む。途中、車窓に線路が見えた。トレンガヌ州でも Dungun や Kampung Ibok に行く途中で線路を見かけたが、これらはみんな貨物輸送のみで旅客輸送はしていない。沿線で伐採された木材や採掘された砂利を運んでいるのだろう。ずっと前からトレンガヌ州やパハン州の地図に鉄道路線が短く記載されていたので、気になっていた。
 

バスはクアンタンの街に入ってきた。ガイドブックの地図を見ると、クアンタンにはローカルバスターミナルと長距離バスターミナルがあり、2つのあいだは結構離れている。今乗っているバスはもちろんクアンタン川沿いにあるローカルバスターミナルに到着。まず車窓に見えた大きなペットショップが気になったので戻って行ってみることに。うさぎやネコ、ハムスター、金魚などいろいろ取り扱っていてなかなか見ごたえがあった。クアンタンの街で滞在するか、乗り継いで次の街へ向かうかも含めて何にも決めていない。とりあえず昼食を取るために川沿いの道を歩く。
 

今日の昼食は珍しくガイドブックを参考に選んだ食堂で。その名も天皇肉骨茶。12時過ぎだけど、店は空いていた。今回の旅で初の肉骨茶(バクテー)、コクがあって美味しい。つい半日前まではムスリム家庭にホームステイしていたのにね。お値段はライスとお茶をつけて RM 10.40 でした。

Day10 楽しかったカンポン・ホームステイ


お家に帰り、荷物をまとめ終えると庭ではモハマッドさんがココナッツを割っていた。ココナッツの皮に何箇所かひびを入れて、皮を剥く。そして、大きな包丁でスパッと真っ二つに割るとジュースが噴出す。僕も皮むきを体験させてもらう。ちょっと時間はかかったけれど、きれいに皮を剥くことができました。皮をむいたココナッツはモハマッドさんが割ってくれて、子供たちと一緒に生ぬるいジュースをいただく。ジュースを取った後は白い部分を削り取り、カレーに加えたりするそうです。
 

10時半、娘さんの運転する車でクママンの町まで送ってもらいます。モハマッドさんとはここでお別れ。突然やってきたにもかかわらず、受け入れていただき、温かく接していただき、ほんとうにありがとうございました!車は蛍を見た川を渡り、Mini ZOO を通り過ぎ、クママンの町へ。バスターミナル前で降ろしてもらいます。
 
【ホームステイ】 Mohamad Bin Saleh さん宅 (2泊3日)
 

↑ Kg. Ibok ホームステイのリーフレット
 
← Mohamad Bin Saleh さんの名刺
  蛍鑑賞のほか、エビ釣りや植物観察
  などもしているそう。
  もちろん、州認定のホームステイ・
  プログラムも。

Day10 モハマッドさんとカンポン散策


ホームステイも3日目、今日もいいお天気。ベッドにはいつのまにか子猫が来ていて、一緒に寝ていた。今日の朝食はビーフンゴレン、キッチンでお母さんが大鍋で炒めていた。飲み物はお決まりのテー・オー。今日でホームステイも最終日、2泊3日の貴重な体験ができました。
 

今日は月曜日、平日なので婿養子さんや息子さんはお仕事に行ってしまっている。出発前にモハマッドさんがカンポンを散策しましょう、と言ってくれる。まずは野原を突っ切ってモスクへ。小さいながらもとてもきれいに掃除が行き届いている。足を洗って清めた後、モスクの中を見学します。寄付金の状況やモスクを運営している人たちの写真を見せてもらう。モハマッドさんは上から3番目に写真と名前が載ってるのでなかなかの権力者?
 

モスクをあとに、隣の集会所へ向かう。その中のひとつの部屋へ入らせてもらうと、机にはパソコンが並び、村の女性たちがパソコンの使い方について講習を受けていた。カンポン Ibok もただののどかな村だけではなく、パソコンが使える人を育成したり、これから変わっていくんだろうな。そういえば、モハマッドさんの家にもパソコンルームがありました。ネットも繋がっているし、ある面では都会と変わらない生活をしているんですね。
 

カンポン Ibok の意外な一面を見た後、モハマッドさんはお茶屋さんに誘ってくれる。テータレとお菓子をおごっていただきます。村の人たちが集まり、カタコトのマレー語でお話もできました。