2008年9月3日水曜日

KTMウェブサイトでの列車検索の落とし穴

マレーシアを旅行される際に、マレー鉄道を利用したいと思われる方も多いですよね。
しかし、KTMのウェブサイトでは列車の一覧になった時刻表をアップしていないので、乗車駅・下車駅・乗車日を入力して1本1本検索する必要があります。ちょっと不便ですよね。そのため、当ブログでは一覧にした最新の時刻表を公開しています。是非、旅のプランニングに役立ててください。

さて、そのKTMウェブサイトでの列車検索ですが、いくつかわかりにくい点がありますので、解説しておきます。

1.検索結果で得られた列車すべてがその日に走っているとは限らない

ここでは例として、9月10日にクアラルンプールからマレーシア東海岸・ワカバルへ向かう列車を探すとします。乗車駅・Sentral Kuala Lumpur、下車駅・Wakaf Bharu、乗車日・10-Sep-2008と入力します。そうすると、16:30発の18-Gading Mas号20:30発の16-Ekspres Wau号の2本の列車が表示されます。空席状況と料金を見る[Click Here]を見てみますと、Gading Mas号はすべての残り座席がと表示されています。これは本当にすべての座席が売り切れてしまったのでしょうか?

列車検索のときに、乗車日・10-Sep-2008と入力したことを思い出してください。2008年の9月10日は水曜日です。Gading Mas号の運転日は木・金・土・日のみ(繁忙期は毎日運転になります。)なのです。つまり、列車検索で列車名は表示されますが、運転されない日も列車名だけは"みせかけ"で検索結果に出てしまうのです。(ちなみに、Ekspres Wau号は毎日運転の列車です。)

2.検索結果で得られた座席・寝台がすべて連結されているとは限らない

次に例として、9月12日にクアラルンプールからマレーシア東海岸・ワカバルへ向かう列車を探すとします。乗車駅・Sentral Kuala Lumpur、下車駅・Wakaf Bharu、乗車日・12-Sep-2008と入力します。そうすると、16:30発の18-Gading Mas号と20:30発の16-Ekspres Wau号の2本の列車が表示されます。2008年の9月12日は金曜日です。なので、この検索結果で得られたGading Mas号は"みせかけ"ではなく、ちゃんとその日に運転されます。

そのGading Mas号の空席状況と料金を見る[Click Here]を見てみますと、ずらりと上から[2PLUS(1等スタンダード個室寝台)] [ADNS(2等寝台)] [AEC(3等座席)] [AECS(?)] [AFC(1等座席)] [ASC(2等座席)]と6種類ものコーチタイプがあります。しかし、残席数を見てみますと、[AEC(3等座席)]が145席、[ASC(2等座席)]が51席とあるだけ(2008/09/02 0:00現在)です。そして、[2PLUS(1等スタンダード個室寝台)]など残りの4種類の座席・寝台は残りと表示されています。これは本当にすべての座席・寝台が売り切れてしまったのでしょうか?

Gading Mas号は比較的利用者の多いEkspres Wau号をサポートするために生まれた列車で、実際の列車編成は2等座席1両と3等座席3両の4両編成の列車に過ぎません(繁忙期は6~7両くらいになるでしょう。)。表の項目にあった[2PLUS(1等スタンダード個室寝台)]などは実際には連結されていないのです。

同じような例として、クアラルンプールとシンガポールを結ぶEkspres Rakyat号やEkspres Sinaran Pagi/Petang号には3等座席は連結されていないのに空席照会の一覧表には3等座席の項目があったりします(もちろんいつも残席0です。)。
また、クアラルンプールとハジャイを結ぶEkspres Langkawi号でハジャイまで1等スタンダード個室寝台、もしくは、3等座席で行きたいと思っても無理です(ハジャイまで行くのは2等寝台1両・2等座席1両だけで、その他の車両は国境駅のパダンブサールで切り離されるため、ハジャイまで1等スタンダード個室寝台や3等座席を空席検索してもいつも残席0です。)。